Let’s NOTE CF-S9KYFEDRのHDDをSSDに交換してみた。高速化によって、あと5年は戦力に

公開日: : 最終更新日:2014/12/06 パソコン

オススメ度:

レッツノートにCSSD-S6T128NHG5Qを取り付けた

こちらの改造はメーカー非推奨の行為となり、保証なども全てなくなりますのでご注意ください。
 また、この改造によって起きた、いかなる損害も私は一切責任を負いませんので、必ず自己責任でお願いいたします。
こちらの換装ではHDDからSSDへのデータ移行は別のデスクトップPCを使ってのデータ移行となります。

以前、Let’s NOTE CF-S9KYFEDRのメモリを増設した際に次はHDDをSSDに換装するぞ!と書きましたが、1年たってようやくCF-S9KYFEDRのHDDをSSDに換装しました。

今回SSDに変更した理由と、SSD化のメリット、デメリット

メモリを増設したことでだいぶ快適になったのですが、普段使うデスクトップ環境がSSDのため、たまにこのレッツノートを使うとあまりの遅さにイライライライラ。。。
あまりの遅さに投げつけてしまいそうになっていたため、いい加減にSSDに換装しようと決心しました。

SSD化のメリットは以下

  • システムの高速化
  • 省電力のためバッテリーの持ちがHDDよりもわずかに長くなる。
  • HDDに比べ、SSDは軽くなるため、わずかにレッツノートの軽量化がはかれる。
  • SSDはHDDと違って内部でDiskが回転している構造ではないため、揺らしたり落としたりして衝撃を加えても、データが飛ぶなどのことがない。(耐衝撃性能のアップ)

逆にデメリットは

  • SSDの寿命がHDDと比べると短い。

とメリットの方が多く、SSD化は大変魅力的。

取り付けるSSDについて

当初取り付ける予定だったSSDはサムスンの840proというものだったのですが、今回取り付けたSSDはCFDのCSSD-S6T512NHG5Qです。

なぜCFDのCSSD-S6T512NHG5Qを選んだかについては、別の用件でCFDのCSSD-S6T512NHG5Qを購入していたのですが、使う機会がなくなってしまったので、今回レッツノートにこちらを取り付けることになりました。

ただ、以下の点から私的にはおススメするのはサムスンの840proの方です。

  • 5年保証(寿命が長い)
  • 読み込み書き込みが2.5インチの単体のSSDとしては最速と言っても過言ではない(2014/08/30現在)
  • 消費電力がきわめて低い

そろそろ10年保証になった、850proというシリーズも出るので、こちらを選択肢に入れても良いかもしれません。(2014/08/30現在 発表のみで発売日は未定)

が、CFDのCSSD-S6T512NHG5Qも中身はTOSHIBA製なので信頼性のあるSSDということで人気のSSDの1つです。

ちなみに、CFDのCSSD-S6T512NHG5Qの保証は3年になります。

サムスンの840proについて、もっと詳しく知りたいという方はサムスンの840proのページで確認するとよいかと思います。

今回選択した容量は512GBで、もともとCF-S9KYFEDRに付いていたHDDは300GBなので容量UPになります。
選ぶ容量について、ここで注意したいのがCFD、サムスンのSSDのどちらでも、選ぶ容量によって書き込み、読み込み速度の性能が異なる点です。(他のメーカーでもよくありますので選ぶ容量と性能を確認しましょう。)

SSDの容量によって、書き込み/読み込み速度が変わる。

サムスン 840pro 256/512GBモデルでは
読み出し速度 540 MB/s
書き込み速度 520 MB/s

ですが、128GBモデルでは以下のような性能になります。
読み出し速度 530 MB/s
書き込み速度 390 MB/s

CFDのこのSSDでも512GBモデルでは
読み出し速度 530MB/s
書き込み速度 500MB/s

ですが、128/256GBモデルでは以下のような性能になります。
読み出し速度 530MB/s
書き込み速度 490MB/s

CFDでは容量による速度差があまり出ないことから低容量を選ぶのであれば、CFDのほうがコストパフォーマンスが高いと思われます。

では早速、取り付けるSSDを箱から開けてみます。

中身はデスクトップの3.5インチベイに取り付けるためのトレイと固定するためのネジ、そしてSSD本体となります。

CSSD-S6T128NHG5Qの内容物

今回はネジもトレイも使いませんが、購入するSSDによってはトレイが付属しないSSDもあるため、今後他のSSDを購入した時用に取っておくと良いでしょう。
※単体で購入する場合、500~1000円ぐらいの出費になります。

次に、CF-S9KYFEDRの元々のHDDを取り外したいと思います。

CF-S9KYFEDRからHDDを取り出しから使えるまでの手順

1.メモリー増設の際にもやりましたが、まずは安全のため、レッツノートからバッテリーを取り外し、その状態で電源をONにし、レッツノートの基盤に残った電気を空にします。

この放電処理を忘れると残った電気が悪さをしてパソコンが壊れてしまう場合がありますので、必ず行ってください。

下図の赤丸の付いた所を内側にそれぞれ持って行き、バッテリー本体を上にスライドさせレッツノート本体からバッテリーを取り外します。

レッツノートのバッテリーを外します。

2.下図の赤丸の場所のネジを二箇所外します。

ネジを2箇所外す

ここで使うドライバーは精密ドライバーが良いでしょう。

今回使用したサイズは#0のプラスドライバーです。
こちらの精密ドライバーは100円均一でも売っているため、ない方は用意してください。

精密ドライバー

取り外したネジは非常に小さいため、外した際はなくさないようにしっかりと保管しましょう。

セロハンテープなどにくっつけて置くことで紛失する可能性が低くなるかも知れません。

非常にネジが小さいため紛失注意

3.2箇所のネジを外すとカバーが取り外せるようになるので取り外し、安全なところに保管しておきましょう。

ネジを外す前

ネジを外す前

ネジを外した後

ネジを外した後

4.白い半透明のテープを引っ張ってHDDを引っぱり出します。

白い半透明のテープを引っ張る

白い半透明のテープは内側に隠れていることもあるので、うまく外に出してあげましょう。

下図のようなこんな感じでHDDが頭を出します。

こんな感じでHDDが出てきます。

5.HDDを指で挟んで取り出せる状態まで引っ張りだしたら、コネクター部分をHDDから取り外し、HDDをレッツノートから完全に抜き取ります。

コネクターを外す

下図が取り外したHDD

私のレッツノートにはHITACHI製のHTS545032B9SA00というHDDが付いていました。

省電力を重視しているレッツノートのため、ディスク回転数も5400RPMとまぁ、遅いわけです。

取り外したHDD

これから取り付けるSSDと今回取り外したHDDの大きさ、厚みを比較してみました。

当然2.5インチのHDDなので縦横のサイズは同じです(笑)

横幅比較

厚みはHDDが9.5mm、SSDが7mmとSSDが薄くなります。

厚み比較1

厚み比較2

6.HDDについていた白い半透明のテープをSSDに取り付けます。

これを取り付けないでノートパソコンに入れてしまうとSSDを簡単には抜き取れなくなりますので、必ず取り付けましょう。

白い半透明のテープをSSDに取り付ける

また、取り付ける向き、場所も同じにする必要があるので、もともとHDDについていた位置、向きをしっかりと確認してから白いテープを取り外しましょう。

白いテープを取り付ける場所に注意

7.自前のデスクトップPCにつなげて、デスクトップPCのOSから全データの移行作業をします。

2台をデスクトップに接続します。

データ移行をする際のソフトはフリーソフトのAOMEI Backupperを使用します。

ソフトは全て英語ですが、とてもシンプルなので問題ないと思います。

左のメニューから「Clone」を選択し、ソースディスク(コピー元のHDD)を選択し「NEXT」を押します。

ソースDisk選択

次に、Destination Disk(コピー先)の今回取り付けるSSDを選択し「Next」を押します。

コピー先ディスク選択

確認画面が出ますので、コピー元とコピー先のディスクを確認して、問題なければ「Start Clone」を押し、コピーを開始します。

パーティションごとのコピーが終わるごと?(4回程度)にポップアップが出ますので、全てOKを押して、次々とパーティションのコピーをさせてください。
コピーは全体で1時間くらいかかります。

確認画面

100%まで行くとクローン完了ですのでAOMEI Backupperを閉じ、Windowsを終了してからSSDをデスクトップから取り外し、レッツノートにSSDを取り付けに入ります。

クローン完了

8. HDDを抜いた時と逆の手順でSSDをレッツノートに取り付けます。

SSDに変えたことで厚みが2.5mmも薄くなったため、中でカチャカチャ動いてしまわないかと心配しましたが、HDDを固定していた場所にスポンジが入っていたため、パソコンを振ってもSSDが動いてカチャカチャと中でぶつかってしまうことはありませんでした。

レッツノートにSSDを取り付ける

白い半透明テープは中に入れます。

SSDを入れたらカバーをつけねじで止めます。

SSDを入れたらふたを戻します。

9. バッテリーを取り付けレッツノートを起動させます。

初回の起動ですでに高速になったことに気が付くと思いますが、設定はもう少し続きます。

初回の起動時に右下に「ハード構成が変わったので反映するため再起動してください。」的なポップアップが出ると思いますので、それに従い再起動します。

再起動します。

再起動後にエクスプローラーを立ち上げる(Winボタン + E)と、ハードディスク ドライブの項目に4つのパーティションが表示されると思います。(もともとはCドライブ、Dドライブの2つだけ、またはパーティションを切っていなければ、Cドライブのみで切られているパーティションは3つ)
これはもともと非表示設定になっていたリカバリー領域とシステム領域が丸見え状態になっているためです。

また、512GBのSSDを入れたにもかかわらず、合計で300GB分の容量しかありません。
これはもともとのHDD情報をSSDに同期させたことで使用していた領域も同期され、こういった状態になります。こちらも、512GBの容量をすべて認識させる必要があります。

リカバリ領域が丸見え

10. まずは512GBの容量を使えるようにします。

Windowsボタンを押して、「コンピューター」のところにマウスカーソルを持っていき、「右クリック」を押します。一覧の中から「管理(G)」というのを選択します。
「コンピューターの管理」というウィンドウが立ち上がるので、左メニューの中から「記憶域」の「ディスク管理」を開きます。

下図の赤枠を見てもらうとわかりますが、パーティションの一番右側に「未割り当て」という項目があると思います。これをDドライブとくっつけます。

ディスク領域をフルで使うには

もし、Cドライブのみの構成であれば、、Cドライブのところで「ボリュームの拡張」をして未割り当て領域をCドライブにくっつけるだけで済んでしまうのですが、一つのDiskでここまでパーティションを切っていると、「ボリュームの拡張」が出来ません。そのため、手間ではありますが、今あるDドライブを削除してからフォーマットしてDドライブを作り直します。

まずは、Dドライブのデータを全て、外付けHDDなどにバックアップを取ります。
Dドライブのバックアップが完了したら、Dドライブの領域を削除します。

Ddriveバックアッップ後 ボリューム除確認画面2

下図で「はい」を押すとDドライブのパーティションが削除され「未割り当て」領域が先ほどの使われていなかった領域と合計されたものが表示されます。

Ddriveバックアッップ後 ボリューム除

未割り当て領域をフォーマットし、Dドライブを割り当てると、今回取り付けたSSDの本来の容量512GBすべての領域が使用可能となりますので、先ほど取ったバックアップをDドライブに戻します。

ボリューム修正後

11.もともと非表示だったリカバリー領域とシステム領域を非表示に変更します。

まずはリカバリー領域から、「Recovery」を選択し、右クリックで「ドライブ文字とパスの変更(C)」を選択します。

リカバリー領域の非表示設定

つぎに、ドライブ文字を削除します。

ドライブ文字の削除

確認画面が出るので「はい」を選択。

ディスク文字の削除2

これと同じことをシステム領域でも行うと、エクスプローラーで下図のようにシステム領域とリカバリー領域が非表示になります。

リカバリ領域の非表示

これで設定も完了です。

せっかくなのでベンチマークを図ってみたいと思います。

使用ソフトは「Cristal Disk Info」と「Crystal Disk Mark」です。

Crystal Disk MarkでSSDにした後の読み込み・書き込みの速度を計測しました。

HDD時のベンチを取り忘れてしまったため、みなさんは交換前にCrystal Disk MarkでHDD時のベンチマークをして以下の結果と比べてみてください。

SSDにした後のベンチマーク

あれ?読み込み速度 540MB/s、書き込み速度 500MB/sの性能のSSDのはずなのに、全然理論値とかけ離れているじゃないか!とお思いの方もいると思いますが、今回換装したレッツノート(CF-S9KYFEDR)では基盤とHDD,SSDをつなぐSATAの規格がSATA2(3Gbps)規格のため、今回取り付けたSATA3(6Gbps)規格のSSD(CSSD-S6T512NHG5Q)の性能がフル活用できないのです。

ですが、どうでしょう。
SSDに換装後の速度に不満がありますか?

おそらく全員が満足のいく結果になったと思います。

こればかりはどうしようもないため、この速度で我慢しましょう。

続いて、Crystal Disk InfoでSSDの情報を見てみましょう。
太字で書かれている部分にTOSHIBA THNSNH512GCSTと書かれていますが、CFDのCSSD-S6T512NHG5QはTOSHIBAから出ているTHNSNH512GCSTというモデルだということがわかると思います。

まずはWindowsを起動したての状態の温度に注目33℃
起動したて

つづいて、Crystal Disk Markを走らせた後の温度37℃ベンチ後温度

注目していただきたいのが温度の部分。
ベンチ後もあまり温度が上がりません。

今までHDDの時では、ある程度負荷をかけたり、長時間使っていると、レッツノートのHDDが付いている底部分が熱くなってしまっていましたが、SSDに換装後底面が熱く感じることがほとんどなくなりました。

せっかくなので、Windows エクスペリエンス インデックスの方も見たいと思います。

まずはHDDの時の数値 5.6

エクスペリエンスHDD

次にSSDにしたときの数値 7.3

エクスペリエンスSSD

以上で、Let’s NOTE CF-S9KYFEDRのHDDをSSDに交換した結果です。

今回SSD化したことでこんなにも早くなるものなのかと感動しました。

正直HDDの頃では遅すぎてイライラ、よくフリーズしていましたが、SSDにしたことでそのイライラも解消されました。まだあと5年くらいは余裕で戦えるのではないでしょうか。

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